人それぞれいろいろな考え方、趣味、時間の過ごし方があります。わたしは筋トレ、釣り、ゴルフ、読書等の趣味がありますが、これらがほかの人にとっては不毛な時間であるかもしれません。わたしが30代の時に経験したことを書かせていただきます。
わたしはその当時、ゴルフにはまりまくっており、ゴルフのことしか考えておらず、生活のすべてがゴルフと言ってもよいほどでした。ある後輩と話をしているときでした。その後輩はゲームのモンスターハンターにはまっており、一日中モンスターハンターをプレイしていました。わたしはゲームをする習慣がないので、その後輩に「ゲームしている時間って不毛じゃない?」と言ってしまいました。その後輩の返しは「俺にとってのゲームは先輩のゴルフと一緒ですよ。俺にとってはゴルフをやる意味がわかりません。」という回答でした。この時わたしは、ハッとさせられました。自分の考えを押し付ける最低な人間、人それぞれ時間の過ごし方、趣味、考え方があるんだと痛感させられました。この後輩との会話、なにげない会話ですが、私の考え方をものすごく変えてくれた会話でした。
それからは人の趣味を否定することもなくなりましたし、さらには考え方、時間の過ごし方を否定するようなことがなくなりました。これを気づかせてくれた後輩には感謝しかありません。今でもときどき飲みに行ったりすることがありますが、会う度に感謝の言葉を伝えています。もちろん後輩は感謝されるようなことは言ってないといつも言います。これを30代で気付けたことは、部下指導等にもとても役立っています。自分の考え方を押し付けるのではなく、相手の話を聞いて、相手の考え方を理解したうえで指導することが出来るようになりました。
ついこないだ、釣りの話を部下としていたところ、釣りで釣れない時間って不毛じゃないですか?と言われました。わたしはそうだね不毛だねと答えるとともに、釣れない時間も釣りは釣り、それでも楽しいんだよ。不毛な時間かどうかは人それぞれだからね。と話しました。その部下はなんとなく納得していない様子でしたが、きっとそのうちわかるよと心の中で呟きました。その部下は40代半ばですが、どうしても後輩を指導する際に自分の考えを押し付けてしまう傾向にあります。確かに自信をもって指導することは大事ですが、やはり相手の立場になって指導することがこれからは求めらる時代です。少しづつでもその部下にそのことを伝えていければと感じた一日でした。
すべては気付きなんだなあと改めて感じます。人と話す中で、生活する中で、人の行動を見る中で、自分を見つめ直せるかどうかで人は成長するか、頑固になるかが決まるがします。『人の振り見て我が振り直せ』 本当に素晴らしい言葉だと感じる今日この頃です。